研究記事

Z世代の仕事思考は二極化。タイパを意識するZ世代に合った働き方と仕事選びのポイント

日本では「バブル世代」「就職氷河期世代」「ゆとり世代」と育った時代によって「○○世代」と分ける呼び方をします。2023年時点の新社会人は世代分けすると「Z世代」と言われており、そんな彼らの仕事思考は、二極化すると予想されています。今回は、Z世代の思考について掘り下げ、自分に合った働き方をするために仕事を選ぶポイントについて紹介したいと思います。

そもそもZ世代とは?

Z世代とは、アメリカ合衆国をはじめ世界各国において概ね1990年代中盤から2000年代終盤、または2010年代序盤までに生まれた世代のことである。いわゆるデジタルネイティブでもある。Y世代に続く世代であることから「Z」の名が付いている。

引用:Wikipedia

ということは、つまり2023年に新卒入社する20代前半は「Z世代」に該当。Z世代の前は「X世代」「Y世代」とあり、X世代は、デジタルが発展する以前に生まれた年代1965~1980年代を指し、Y世代は発展時期の1981年~1996年生まれを指します。

Z世代の最大の特徴は、生まれた時からすでにデジタルが身近にあり「デジタルネイティブ世代」であることです。
知りたいことはインターネットを通じてなんでも検索して見つかる時代。だからこそZ世代はコスパ(コストパフォーマンス)やタイパ(タイムパフォーマンス)を意識する人も多いそうです。

Z世代における仕事の思考は「多様性」がモットー

Z世代は仕事に対しての思考も、これまでの「X世代」「Y世代」とは異なります。
日本では「団塊の世代」「バブル世代」「就職氷河期世代」「ゆとり世代」という方がなじみ深いと思いますが、これまでの世代と大きく異なるのが、「デジタルネイティブ」であること。

また、「SNSネイティブ」でもあるため、小さい頃から様々な価値観を持った人や年代とオンライン上で会話することに慣れています。
そのため、その他の世代より「多様性」「個人の価値観を重視する」といった思考が強く現れている世代と言えます。

一方、このZ世代を指導する立場に該当する中堅層は「就職氷河期世代」「バブル世代」に該当しますが、仕事に対する価値観は180度真逆と言っても過言ではないほどギャップがあります。

ここで、2つの世代の仕事思考を見ていきましょう。

【就職氷河期世代】
1975年~1985年頃生まれ(20代でバブル崩壊後に就職活動に差し掛かった年代)
 →バブル崩壊後、多くの企業で人材投資が困難となり、契約や派遣という非正規雇用の形態が多かった年代です。運よく正社員として就職できた人も、入社早々から業績悪化、経費削減、リストラの波にもまれた世代で、仕事に対する不満が少々あっても我慢して乗り越えていた世代と言えます。

したがって、「ブラック企業でも我慢して働く」「長時間労働でも転職は難しい」といった思考があります。

【バブル世代】
1965~1969年頃生まれ(20代で景気が良かった時代)
 →日本経済が良かった時代を経験している年代です。

「頑張った分だけ成果が出る」といった考えで、長時間労働に疑問を持たず、接待会食、接待ゴルフ、接待麻雀など、勤務時間外も仕事の付き合いで縛られるのが当たり前のこととして受け入れられていた時代。したがって、「頑張れば成果がでる」「仕事の付き合いは当たり前」「時間外の業務も仕事の内」といった思考があります。
※世代間の特徴を上げましたが、必ずしも全ての人には当てはまりません。

一方、Z世代の一般的な思考は「コスパ&タイパ志向と多様性」です。仕事においても効率の悪いことはしない、個性を尊重する教育を受けてきたため、その思考が根強いようです。

そのため、よく年配者が言いがちな「最近の若者は…」という発言は、その世代の常識の上で成り立っている言葉なので、多様性をメインにしているZ世代には当てはまりません。
個人個人でまったく違った価値観が存在する世代だからこそ、若者とひとくくりするのではなく「人それぞれの価値観を尊重する」という考え方が彼らの常識なのです。

したがって、指導する立場になった場合にはこれまでの育成概念とは全く違ったアプローチでマネジメントをする必要があると言えます。

Z世代が求める働き方とは?

では、Z世代が求める働き方とはどんなものなのでしょうか。マイナビ『2023年卒大学生のライフスタイル調査』では以下のような結果が出ています。

調査によると、「自分の好きな仕事を続ける」「家族など大切な人との時間を大切にする」「安定した仕事につく」という考えが多いことが分かりました。

さらにグラフを見ると、17年卒より23年卒の学生の方が仕事の優先度は下がり、家族や自分の時間を優先した考えとなっていることが分かります。

これらの結果から『時間を優先した働き方を新社会人から選ぶ層』と『安定を優先に考えた働き方を選ぶ層』という二極化した働き方の思考があることがわかりました。

一時代前の『正社員で採用されてその会社で働き続ける』といった考えではなく、『自分で働き方を選ぶ』といった社会に変わってきていることが新社会人の思考から読み取れます。

家族や自分の時間を優先した働き方ができる仕事形態は?

自分で働く時間を優先した働き方を選択するためには、会社選択をする上で選ぶポイントがあります。

【自分で時間を優先した働き方ができる仕事形態】
①フレックス制度がある会社を選ぶ
→会社に勤めながら、自由度を優先したいのであればフレックス制度がある会社を選択するのがおすすめです。
フレックス制度とは、日々の出社時間、退勤時間を自分で決められる制度を指します。1ヶ月の総時間合計が規定に満たしていれば、自分で自由に働く時間を決められるのでおすすめです。

②在宅勤務が可能な会社を選ぶ
→在宅勤務可能の会社であれば、通勤時間を短縮できるためその時間帯を自由に使えます。
また、在宅を選択できるという時点でさまざまな雇用形態を受け入れてくれる会社ということが伺えます。

③フリーランスや個人事業主として仕事をする
→地方の場合、フレックス制度や在宅勤務可能の会社は絞られてしまいます。自由度を優先するのであれば、フリーランスといった働き方があることを選択肢に入れておきましょう。

まとめ:次世代に合った働き方を選択し、自分の理想の叶えよう

今回は、世代間の考え方の違いを比較し、Z世代に合った自由度の高い働き方をご紹介しました。
Z世代の働く思考として、会社に貢献してやりがいを感じる(人生=仕事)という考えよりも、家族や大切な人との時間を重視しながら働くという志向になりつつあることが分かりました。

会社選びの際に会社で働くことが合わないと感じているのであれば、世代間ギャップが一つの要因かもしれません。
その場合は、時間拘束が多い働き方よりも自由度が高い「フリーランス」という働き方も選択肢に入れてみてもいいかもしれませんね。

自分に合った働き方とはどんなものなのか?まずは自分が一番大切にしたいことを明確にした上で、働き方を考えていくのが大切です。

【ネクストステップの1ポイントアドバイス】

自由に働き方が選択できるフリーランスは「時間や大切な人を優先した働き方」をしたい人におすすめです。

しかし新社会人の場合、社会経験が少ないためフリーランスで生き残れるスキルを持ち合わせている人が少ないのが現実です。

プラスカラーでは、オンラインで広報・PRが学べるスクールを運営しています。
広報・PRはフリーランスとして活躍する上で+1のスキルとして役に立ちます。アドレカレッジに参加して、広報・PRがなぜ役に立つのか?ぜひ体験してみてください。

お仕事情報が欲しい方はこちらから登録!

Remotework Bookでは、リモートワークについてご紹介しております。
リモートでのお仕事をお探しの方は、こちらからご登録ください。

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA