地方移住に興味があるけれど、仕事や子どもの通学の問題でなかなか移住は難しいと諦めていませんか?実は地方移住といっても、完全移住ではない「限定的地方移住」という方法があります。
今回は、地方移住に興味はあるけれども、完全移住が難しい人のためにオススメの移住方法をピックアップしました。
様々なケースの移住パターンをご紹介
まずは、移住パターンにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
【一般的な地方移住】
一般的に地方移住をする場合、3つのパターンが考えられます。
①Uターン移住→故郷を離れ、進学や就職で都心へ移住した人が故郷へ再移住するケースです。就職は慣れ親しんだ地元に戻って働きたいと思う方はこのパターンに当てはまります。
②Jターン移住→故郷を離れ、進学や就職で都心へ移住した人が、故郷近郊の地方へ移住するケースです。地元では希望の職種がないけれど、近郊には希望職種があるため移住するといった方はこちらに当てはまります。
③Iターン移住→進学や就職を機に故郷を離れ、別の地域に移住するケースを指します。例えば、東京生まれの人が起業などを機に地方に移住するパターンが当てはまります。
次は、限定的に地方移住する場合です。
【期間限定地方移住】
④週末移住→週末移住とは、休日などを利用して好きな土地で暮らすことを指します。ウィークデイは都心部で仕事や学業を行い、週末はまったく異なる環境や自然豊かな地域でのんびりと過ごすパターンがこちらに当てはまります。
⑤季節移住→季節限定で移住することを指します。例えば、スキーをするため冬の期間だけ北海道で過ごし、それ以外の季節は地元で暮らすようなイメージです。夏休み中に田舎の祖父母宅で過ごす場合もこちらに当てはまります。
⑥テレワーク移住→テレワーク移住とは、テレワーク可能な環境である場合、コスト負担が少ない地方で過ごすといった移住方法を指します。
本社に出社する必要がある場合のみ都心に出向き、週1~2回都心の家に戻るまたはホテルに宿泊するといったイメージが近いかもしれません。最近はテレワーク移住で補助金を出す自治体もありますので、地方移住を検討している方はうまく活用されると良いかもしれません。
地方移住に興味がある人は近年増えていますが、実際に行動を起こす人は一部の人に絞られてしまうのが現状です。
その理由として下記が挙げられます。
・生活の利便性
・子どもの進学状況
・娯楽の選択肢が狭まる
・地方の仕事状況
そのため、限定的な地方移住のパターンも選択肢に入れていけば、地方移住のハードルも低くなるのでオススメです。
【限定的地方移住】メリットとデメリット
最近注目されている限定的地方移住という移住方法ですが、そのメリット・デメリットはどんなところにあるのか考えてみたいと思います。
【限定的地方移住】メリット
・オンオフの切り替えができる
・子どもに自然体験をさせられる
・いきなり定住するより軽い気持ちで始められる
・新しい人ととの関わり増える
・新しい発見やスキルが身につく
例えば、週末のみ地方移住を行うスタイルであれば、仕事や日常とは違った生活を楽しむことができます。子どもに自然体験をさせたい。しかし通学面で不便さを感じる場所であれば、休みの日のみ活用することも可能です。
完全移住よりも気軽に始められるため、お試し移住を検討中の方はまず週末移住から始めてみるのも良いかもしれません。
【限定的地方移住】デメリット
・費用がかかる
・時間がかかる
・田舎ならではの付き合いとの両立
当然2拠点なので、1つの場所に住むよりお金がかかります。どちらかを仮住まいとするのであれば、冷蔵庫の大きさを小さくしたり、洗濯物は持ち帰るかコインランドリーを利用するなどの対策が必須!
また、移動距離が長ければ長いほど労力もかかるので、移住前提や限定的でないと継続性という観点から現実的ではないかもしれません。
また、地方は自治体の集まりも多く、町内会費等を支払う必要や集会への参加義務等もあるため、その時の対応をどうするか決めておく必要もあるかもしれません。
2拠点生活をうまく取り入れている人を紹介
ここで、2拠点生活をうまく取り入れて限定的地方移住を実現している方の例をご紹介します。
事例1)東京から富山へ家族で移住
移住理由:富山県船橋村が「村ぐるみで助け合う子育て」を重視していたため。東京での子育てに疑問を感じて探した結果、より良い教育環境を求め2拠点での生活を送っています。
引用:二地域居住とは?魅力や体験談、メリット・デメリットをご紹介!
事例2)月数回、東京と北海道の2拠点生活
北海道が地元の男性。東京と北海道を月に何度も行き来する生活を送り、地元の未来を考えた活動を行っています。
引用:二地域居住とは?魅力や体験談、メリット・デメリットをご紹介!
事例3)30年、東京から新潟への2拠点生活
きっかけは中学生の時、スキーで新潟魚沼市に滞在。これをきっかけに現在は、リゾートマンションを経営するために週末は新潟へ行き、月曜の早朝に東京に戻る生活を送っている。引用:二拠点生活から見えてくる魅力ある南魚沼での暮らし
まとめ:地方移住に興味がある人は、まずは特定時期だけの移住で試してみては?
自然豊かな地方暮らしは魅力的です。子育て世代やリタイア世代はもちろん、20代の若い世代も地方に興味を持っている人が増えてきました。
しかし、いきなり地方暮らしにライフチェンジしようと考えていても、仕事や家族の状況によってはすぐに行動できないことも多いでしょう。
そんな場合は、週末移住や季節移住を選択肢に入れてみるといいかもしれません。
お試しで移住を体験することもできるので地方移住に憧れている人にとって始めやすい移住方法と考えられます。
週末移住やテレワーク移住、季節移住など特定の時期だけ移住するスタイルは、気分転換にもなりますし、自然と都心、両方の生活を味わえるのでおすすめ。しかし、その生活スタイルを確立したいのであれば、仕事もある程度自由度が高い職業の方が実現しやすいでしょう。
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