独身時代はがむしゃらに仕事をこなしていたという方は、もしかしたら結婚~出産などライフステージが変わっても、以前と同じように「バリバリ仕事をこなしたい」「キャリアアップを目指したい」と考えているかもしれません。
近年では女性の社会進出が普通となり、子育てをしながらキャリアアップが目指せる時代となりました。
しかし、実際のところ子育てと仕事の両立は一筋縄ではいきません。特に働くママには「子育ての壁」が存在すること知っておいてほしいところです。
今回は働くママがぶつかる恐れのある「子育ての壁」を詳しく紹介し、両立するための対策をお伝えします。
働くママがぶつかる「子育ての壁」とは?
女性の社会進出が一般的となり、男女共同参画白書によると、令和2年には共働き世帯は約7割となりました。つまり、結婚後も働く女性が増えた=働くママも多くなったことが伺えます。
しかし、働きながら家事育児をこなすことは簡単ではありません。そして、子育て中にはいくつもの壁が存在すると言われています。
「子育ての壁」とは、子どもの年齢によって仕事との両立に悩む時期を指します。ここでは働くママが経験するであろう「子育ての壁」を順に見ていきましょう。
【第1の壁】保活の壁
会社に所属している場合、育児休業が取得できますが、基本的に育児休業期間は、子どもが1歳の誕生日を迎える前日までとなっています。それまでに子どもを預ける園を確保するか、祖父母や家族などにお世話をお願いする必要があります。
しかし、園によっては途中入園の場合すでに募集定員に達していて入所ができないケースがあります。特に0歳児保育士が見られる人数は、保育士1人に対して3人となっていて、すぐに定員数に達することが多いと考えられます。
【第2の壁】入園1年目の壁
保育園や幼稚園の入園が決まり、やっと仕事に打ち込めると思った矢先、次の洗礼が待ち受けます。それは、「病気をもらう洗礼」です。
初めての集団生活のため、風邪や胃腸炎、流行している感染症などを頻繁にもらってくるようになります。特に1年目は免疫がついていない状態での集団生活のため、病気になる~治るを繰り返し、中には1年を通して体調不良だったというケースもあります。
したがって早退や欠勤が多いため、なかなか思うように働けず、モヤモヤしたりうまくいかないことに悩んでしまうかもしれません。
【第3の壁】イヤイヤの壁
保育園や幼稚園の生活リズムに慣れて、休む頻度も少なくなり仕事も次第に忙しくなります。働くママは毎日時間に追われていき、場合によっては心に余裕が持てない日も生じてくるでしょう。
そんな時に訪れる「イヤイヤ期」。イヤイヤ期は2~3歳にかけてよく見られるといわれていますが、イヤイヤ期を過ぎても「保育園に行きたくない!」などイヤイヤを見せるシーンがいくつも訪れます。
うまく物事が進まないと自己嫌悪に陥ったり、イライラしたりしてしまう可能性も。しかもイヤイヤ期は一定期間続くことが多いので、心身ともに疲弊しながら仕事と育児をこなす期間になってしまう場合もあるのです。
【第4の壁】小1の壁
保育園生活に慣れ、病気をもらうことも少なくなり、やっと生活習慣が身について子どもが自立してきたと感じる頃、「小1の壁」が訪れます。
小1の壁は、
①小学校が保育園より預かりの時間が短い→見る人がいない
②夏休みなど長期休みに仕事をどうするか
③学校のPTA活動問題
④会社の時短勤務が終了する
⑤仕事後、子どもの宿題を見るなどサポートが必要
など、勉強面でのサポートや長期休みの子どもの対応をどうするかで悩む時期となります。身の回りの準備などはできるようになっても、まだまだ1人での留守番が難しい年ごろなので、この年頃のママさんは働き方を見直すケースが多いでしょう。
【第5の壁】小4の壁
小4の壁は、いわゆる思春期突入の時期とかぶります。今まで言うことを聞いていたお子さんでも反抗期を迎えて、親の言うことに反発したり、嘘をついたりと変化していく時期です。今までの接し方と変えていかなければならばい部分も増えつつ、手が離れたといっても、まだまだ子どもなので目を話せない時期でしょう。
また、情緒面でも複雑になってくるので、友人関係や学校関係などでうまくいかず悩んだり学校を休んだりと、親ができる対応をしなければいけない時期に差し掛かります。
育児と仕事を両立させるためには?
「子育ての壁」をすべて乗り越えるのに、数年~成人するまでかかることが分かります。
短期間であれば、その日だけ有給をとって対応する、早退するなど対処が可能ですが、長期的なものになるとママ1人だけ頑張るのではいつか疲弊してしまいます。次は育児と仕事を両立させるための対策をご紹介します。
【育児と仕事を両立させるポイント】
□働き方を見直す(パパ・ママ両方検討する)→時短勤務可能か?リモートや在宅勤務は可能か?
□家事育児を細分化して負担を減らす→やることリストを作り、夫婦で分担する
□家事の手を抜いてもよい日を作る→疲れてどうしようもない日は、料理は買って済ませる、洗濯物は明日にするなど臨機応変に対応する
□互いに1人の時間を作り心に余裕を作る→週に1回、数時間1人の時間を作り、リフレッシュタイムを設ける
□ベビーシッター、学童など民間サービスに頼る→習い事の送迎やワンオペ育児のリフレッシュに活用する
□近くに祖父母がいる場合、数時間~半日頼る→ただし、任せっぱなしにしないことを心がける
家庭内の忙しさは夫婦で時間を工夫し、細分化して効率よく行い、子どもが成長したらお手伝いできる部分は子どもにも覚えてもらうことで家事の負担は減っていくでしょう。
もし、疲れていて手が回らない場合は、次の日に回してもいいという心の余裕を作ることが重要です。なによりも重要なのは無理をしないこと。
無理だと感じた場合は、民間のサービスに頼ったり、場合によっては祖父母や信頼できる友人に手伝いをお願いしてみることも考えましょう。
まとめ: 子どもの性格や成長に合わせて、働き方を選択しよう
子育ての壁は、子どもの成長によって様々変わります。小さい時はスキンシップや体調不良での対応の壁。成長していくとともに、子どもの学校や友人関係でのケアが多くなるでしょう。
私たちの親世代である昭和世代は、母が働いていてもパートで短い時間だったり祖父母が家にいた家庭が多かった時代だったので、家族内で助け合いながら乗り越えていた部分も多かったのだと思います。
しかし、今私たちの子育て世代は共働きでフルタイムで働く家庭が多く、近くに頼れる存在がいない核家族家庭が多いのが現状です。したがって、子どもの対応時には、必ず夫婦のどちらかが対応する状況に陥る場面になり、男女平等に育児を行っていても、母親側が多く対応するケースがほとんどの割合を占めているでしょう。
これから子育てを行っていくうえで働き方を検討したいと考えた場合、自由な時間を選択できるフリーランスという働き方を視野にいれてみるのも良いかもしれません。
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