以前は、「地方移住」というと仕事をリタイア後、シニア世代が田舎暮らしがしたいという希望を叶えるために地方へ移り住むイメージが多かったのですが、現在は、若者~子育て世代にも「地方移住」の需要が高まっています。今回は、地方移住先で人気の県ランキングを調べました。そして、なぜ⚪︎⚪︎県が人気なのか?をご紹介したいと思います。
2022年地方移住で人気の県は?
全国の自治体と連携して、地方移住を支援している「認定NPO法人ふるさと回帰支援センター」が行ったアンケート調査によると、移住に関する窓口相談者が選んだ移住希望地ランキングで、2022年第1位は静岡県、2位は長野県、第3位は栃木県という結果でした。
【静岡県が人気の理由】
なぜ、静岡県が人気なのでしょうか。
「令和3年度 静岡県への移住に関する調査」によると、静岡県の移住についての項目で、静岡県への移住に興味を持ったきっかけについて書かれていました。
調査によると、移住に興味を持ったきっかけとして、「海が近い」「首都圏に近い」「観光、出張で訪れた」「富士山が見える」「地縁・血縁」が上位項目となっていました。さらに、年代別でみると、「海が近い」ことは20代~60代で1位となっており、「温泉」は50代・60代で上位項目という結果!
この結果から、静岡県移住の魅力について要約すると、
・首都圏からのアクセスがよい
・海が近く、富士山も見える=自然を感じながらアクティブな遊びができる
・温暖な気候=住みやすい温度の地域
以上のことが理由として考えられます。
さらに静岡県の場合、東京圏から静岡県に移住する際、最大100万円の交付が受けられる「移住・就業支援金制度」もあります。家賃相場も比較的安く、広い土地を購入できるのが魅力。
自分の家を持って自然豊かな地域で子育てをしたいというファミリー層にも人気の理由が分かります。
【長野県が人気の理由】
長野県は、宝島社発行の『田舎暮らしの本』の中で行われている「移住したい都道府県」ランキングで15年連続1位となっていることをご存知でしょうか?
長野県の移住人気の理由は、ずばりアルプス山脈!1年中、自然のアクティビティが楽しめるのが人気の理由だそうです。夏は、山登りやキャンプ、冬はスキーやスノーボードを楽しめます。年間550万人の人がウインタースポーツを楽しむために訪れる人気スポットですので、自然遊びを満喫したい人におすすめの地域といえるでしょう。
また、寒暖差と広大な盆地を活用した農産物が豊富な長野県は、新鮮な野菜が安く手に入ります。野菜だけではなくフルーツも豊富に栽培しているので、美味しい食べ物を堪能したい人にもオススメです!
【栃木県が人気の理由】
栃木県が移住先として人気になり始めたのは、都心中心部へのアクセスの良さと移住支援制度の充実が理由だそうです。コロナ禍になりテレワークが普及したものの、定期的に都心に通勤しなければならない会社の場合、都心にアクセスしやすい立地での地方移住場所が好まれているようです。
また、県地域振興課の情報によると、移住希望者相談員を増員したり、イベントやセミナーなどを行ったりと、移住支援に力を入れているようです。静岡県同様、東京から栃木県へ移住すると最大100万円を支援するという移住支援金制度を設けています。
移住先を決める手順は?
地方移住先人気ランキングが上位でも、必ずしも自分の移住先としてマッチするとは限りません!
じゃあどうやって決めるのがいいの?という方に移住先を決めるうえでの基本的な手順をご紹介します!
【移住先を決める手順】
①移住の目的でマッチした候補地をリストアップ
②候補地の情報を収集
③候補地に実際に出向く
④お試し移住をする
まずは、自分たちの移住目的にマッチした候補地をいくつかリストアップします。そのうえで、候補地の情報を収集していきます(たとえば・・・移住支援金制度があるかどうか?など)。移住者受け入れの実績が多数あれば、自分たちの状況を伝えて比較もしやすいからです。
ある程度候補地を絞れたら、実際に出向き、地域の雰囲気や交通面の利便性、季節ごとの住みやすさを体感してみることが大事です!
短期お試し移住支援を行っている自治体もありますので、うまく活用しながら移住体験を経て移住先を決定していくことをオススメします。
”地方移住に失敗する理由は〇〇不足!失敗しないための5つのポイント”では、イメージだけで移住先を決めてはいけない理由が詳しく書かれていますので合わせてご覧ください。
移住前に行う手続きリスト
移住を決断した際に行う手続きリストをまとめました。
本格的に移住する3ヶ月前を目処に手続きを済ませておきましょう。
【移住3ヶ月前】
・持ち家の売却、賃貸契約の解除
・引っ越し業者の見積もり&決定
・転校の手続き(お子様がいる場合)
・移住先の新居探し
・引っ越しに出る粗大ごみの処分
【移住1ヶ月前~】
・転出届
・国民健康保険の資格喪失の手続き
・印鑑登録の廃止
・児童手当の受給事由消滅届の提出
・電気・ガス・水道の使用停止の申込み
・転居先のガス会社へ使用開始の申し込み
・郵便物の転送依頼
地方移住に必要な資金については、”地方移住にはいくらかかる?必要な資金と移住後で変わること”で詳しくご紹介しています。合わせてご覧ください。
まとめ 地方移住先で人気の県は住みやすさと自然の豊かさ、そして移住支援制度が充実!
今回は、地方移住先の人気の理由に迫りました。普段から自然を感じられる場所で過ごしたいという理由が多いことが分かりました。
移住人気県では、東京からの移住者に向けて充実した支援制度を整えたり、イベントやセミナーを強化しています。また、今回の記事を参考に、地方移住先候補のピックアップや、忘れがちな移住手続きをぜひ確認してみてください。
地方移住後の手続きに関しては別記事でご紹介しますので、合わせてご覧ください。
リモートワークブックでは地方移住の記事も公開中です。
地方移住先で仕事を見つけたいと考えたら、”地方移住を1つの選択肢に。若者に人気の地域おこし協力隊!求めるスキルと地域にほしい人材とは”も合わせてご覧ください。
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